じゅんさいの栄養と健康効果

じゅんさいの健康成分

 

 

前述の通り、じゅんさいのほとんどが水分なので、栄養成分からみると、栄養価は低い食材と言わなければなりません。しかし、食物繊維はたくさん含まれています。

 

 

以前は食物繊維を栄養とはみなしていませんでしたが、その後の研究によって健康に役立つ効用が認められるようになり、第6の栄養素と呼ばれています。ちなみに食物繊維は炭水化物に分類されるのですが、消化されない点が糖質とは異なります。食物繊維は「人の消化酵素では消化しない食事中の難消化成分の総体」と定義されています。

 

 

ムチンと呼ばれる特有のぬめり成分にも、粘膜の強化、整腸作用、動脈硬化予防、疲労回復、血中コレステロール値低下、抗ガン作用、解熱、解毒など、いろいろな効果があるとされています。これは糖類とたんぱく質の複合体で、例えば消化器官や呼吸器官の表面もヌルヌルした粘液でおおわれているのですが、ムチンはその主要成分です。

 

 

従ってムチンには粘膜を潤して強化する作用があるのです。腎臓や肝臓の機能を向上させる働きもあり、細胞を活性化するので、アンチエイジングにも効果的です。

 

 

また、唾液腺ホルモンの分泌を促進し、食欲増進、便秘解消にも効果があります。更にはたんぱく質分解酵素も豊富に含んでおり、たんぱく質の消化吸収を補助し、スタミナの増強にも貢献します。ローカロリーですからダイエットの食材のひとつにもなります。